実習動画


Research question (PECOS)
Participants | 大阪大学の学生 |
Exposure | 一人暮らし |
Comparator | 自宅 |
Outcome | 喫煙の開始 |
Study design | コホート研究 |
目的
大阪大学の学生において、入学時の居住形態(自宅、一人住まい、寮、その他)と≤6年間の在学期間中の喫煙開始の関連を評価する。
研究デザイン
後ろ向きコホート研究
対象
2007〜2015年に大阪大学に入学した学部学生30144人のうち、下記を除外した≧18歳の非喫煙者の学生26373人(87.5%)。
- 4月1日時点の年齢≦17歳(留学生) 15人
- 入学健診時の喫煙者 151人
- ベースラインデータの欠損 621日
- 在学期間(≦6年間)に学生健診の再受診歴無し 2641人
暴露因子
入学時健診の問診項目「主な生活形態はどれですか」
□自宅 □寮 □一人暮らし □その他
アウトカム
在学期間(最大6年間)の学生健診の問診項目「タバコは」
□吸わない ■禁煙した ■禁煙したいと思っている ■吸っている
統計解析
1. 生活形態別の入学健診時所見の比較
ANOVA、χ2検定
2. 生活形態とアウトカムの関連の評価
Log-rank検定、Cox比例ハザードモデル
データセットに含まれる変数の定義
admission
入学年度:2007, 2008, 2009, 2010, 2011, 2012, 2013, 2014, 2015
department
学部
age
入学時(4月1日あるいは10月1日時点)の年齢:18、19、20、≧21
male
0=女性、1=男性
bmi
body mass index = 体重(kg) / 身長2 (m2)
home
主な生活形態はどれですか:1=自宅、2=寮、3=一人暮らし、4=その他
smoking
タバコは:1=吸わない、2=禁煙した、3=禁煙したいと思っている、4=吸っている
drinking
アルコールは:1=飲まない、2=時に飲む、3=週に1日、4=週に2-3日、5=週に4日以上
breakfast
朝食は:1=ほぼ毎日食べている、2=食べないことがある、3=食べないほうが多い、4=ほぼ食べない
sleep
睡眠時間(平日):1=5時間未満、2=5-6時間、3=6-7時間、4=7-8時間、5=8時間以上
outcome
アウトカム:0=無し、1=有り
outcome_year
outcome=1の場合、アウトカム発症までの期間(年)
outcome=2の場合、在学期間(最大6年間)における最終健診受診日までの期間(年)
統計実習
1. 居住形態別の入学時初見
男性17493人と女性8880人の入学時初見が、居住形態別にどの異なっているかを評価します。
カテゴリ変数にはχ2検定を、連続変数にはANOVAを利用して、暴露因子間に差があるかどうかを検定して下さい。
入学時初見 | 自宅 | 一人暮らし | 寮 | その他 | P値 |
人数 | 8339 | 7771 | 1900 | 1090 | |
入学時年齢 | |||||
18歳, 人(%) | |||||
19歳 | |||||
20歳 | |||||
≧21歳 | |||||
BMI, kg/m2 | 21.6±3.0 | 21.5±2.9 | 21.6±3.0 | 21.7±3.3 | |
アルコールは | |||||
飲まない, 人(%) | |||||
時に飲む | |||||
週に1日 | |||||
週に2-3日 | |||||
週に4日以上 | |||||
朝食は, 人(%) | |||||
ほぼ毎日食べている | |||||
食べないことがある | |||||
食べないほうが多い | |||||
ほぼ食べない | |||||
睡眠時間(平日), 人(%) | |||||
5時間未満 | |||||
5-6時間 | |||||
6-7時間 | |||||
7-8時間 | |||||
8時間以上 |
平均値±標準偏差
下記を参考にして作成して下さい。
2. 居住形態別の累積アウトカム発症率
Kaplan-Meier法を利用して、居住形態別の累積アウトカム発症率を算出します。Log-rank検定を用いて、アウトカム累積発症率が居住形態別に異なるかどうかを評価します。

図1. 男性における居住形態別と累積アウトカム発症率(P < 0.001)

図2. 女性における居住形態別と累積アウトカム発症率(P = 0.2)
下記を参考にして作成して下さい。
3. 居住形態別とアウトカムの関連
居住形態別のアウトカム発症率と追跡期間を集計します。その後、Cox比例ハザードモデルを利用して、自宅(reference)に対する一人暮らし、寮、その他の非補正&補正ハザード比(95%信頼区間)を算出し、居住形態とアウトカムの関連を評価します。
自宅 | 一人暮らし | 寮 | その他 | P値 | |
男性 | |||||
追跡期間, 年 | |||||
喫煙率, 人(%) | |||||
非補正ハザード比 (95%信頼区間) | 1.00 (reference) | ||||
補正ハザード比 (95%信頼区間) | 1.00 (reference) | ||||
女性 | |||||
追跡期間, 年 | |||||
喫煙率, 人(%) | |||||
非補正ハザード比 (95%信頼区間) | 1.00 (reference) | ||||
補正ハザード比 (95%信頼区間)† | 1.00 (reference) |
中央値 (25%, 75%)
*P <0.05
†補正因子:年齢、BMI、飲酒習慣、朝食頻度、平日の睡眠時間、入学年度、学部